離人症という自律神経失調症でもよく見られる症状について

離人症と自律神経失調症自律神経失調症

【まとめ】

自律神経失調症などストレス疾患などでみられる離人症(現実感消失症)についてです。自分が身体や精神から切り離されたように感じたり、自分を外から観察している傍観者と感じるような現実感の無い状態を離人症といいます。

原因となる不安や抑うつに対しては鍼灸など自律神経を整える療法で改善させていき、鍼灸施術を受けることで五感の感覚を高めグラウンディングの効果を引き出していく事も有効となります。

 

離人症(離人感、現実感消失症)とは

離人症とは、自分が外から自分を見ているような傍観者になったり自分の身体が自分では無いような感覚になっている状態のことを言います。

 

世界と自分の境界線がぼやけて曖昧になり、物を見た時の感覚や認識も今までとは違う奇妙な違和感を感じ現実感がありません。

 

離人感・現実感消失障害 (DPD)この状態が慢性的に続いた時に診断される病名となります。精神疾患分類(DSM-5)では解離性障害に分類されています。

 

少しの離人感や現実感喪失は偏頭痛、睡眠不足や自律神経失調症の原因になるような不安やストレスによっても起こります。その他慢性的な離人症は、トラウマPTSDなど精神的外傷や不安障害、うつ病、双極性障害、統合失調症、統合失調型パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、強迫性障害、などでもよく見られます。

 

一時的な離人感や現実感消失は約半数の人が、生涯に少なくとも一度は経験すると言われています。

 

離人症の原因

 

 

心理学・神経学的、全身疾患が主に原因と考えられています。心理学・神経学的要因は、精神的な疲労、不安障害、うつ病性障害、統合失調症などが。全身性原因は、甲状腺やすい臓などの内分泌障害、てんかん、脳腫瘍、感覚遮断、外傷など。その他アルコール、薬、大麻などでもあらわれます。

 

特に心理学的要因としては特に通常は強いストレス、小児期の情緒的虐待やネグレクト、
身体的虐待の経験や目撃、生命を脅かす危険の経験、強い自律神経失調症を起こすような疲労などが指摘されています。

 

離人症の症状

 

主に離人感と現実感の消失です。

自分の身体や精神、感情が感覚から離脱していると感じる。
自分を外から傍観しているように感じる。感情の動きが少な心も身体も麻痺しているように感じる。

自身の感情説明することができず記憶から切り離されたように感じる。

人や物などから現実味を感じれない。

自分が夢の中にいるように感じたり、膜によって周囲から隔てられているように感じたりする。

世界が人工的に感じられる。物の見え方が今までと変わる。

不安と抑うつがみられる。

気が狂っていっているのではないかと恐れる。

自分が現実に存在しているのかどうか悩む。(非現実的体験が現実の体験ではなく、そう感じているだけであることは分かっているので常に非現実な妄想を抱いている精神病性障害と区別される。

症状の出方は、だんだん現れる場合もあれば、突然現れる場合もあります。症状の継続期間は数時間、数日、数週間、数カ月、数年と個人差があります。

症状の発生と消失を繰り返す方、症状が持続的に発生する方、症状が断続的に発生していたが持続的になる方などがいます。

 

離人症の症状の経過

 

離人感・現実感消失症は一過性のストレスからであるいる場合は完全な回復が可能とされています。

持続的に症状が続く方や繰り返す方でも、特に症状の原因になっているストレスが治療で対処可能な場合には、改善の可能性は高いとされています。。

 

また重症度自体は大きく変わらず、症状は一定して続くことが多いです。症状がない時期がある方もいますが、精神的なストレス受けると症状が復活することがあります。

 

離人症が良くなるために

 

離人・現実感喪失症候群自体に対する治療法は現時点ではあまり研究されていません。ベースとなる不安に対しては抗不安薬が病院での治療の選択肢となっています。

 

基本的には発症原因のストレスと、素因となった可能性のある早期のストレス(小児期虐待、ネグレクト)に対する治療が必要です。

 

思考のクセを修正する認知療法や五感を活用して現実感取り戻すことを目的とするグラウンディグなども取り入れられています。

 

また抗不安薬と抗うつ薬が効果的な場合がありますが、これはあくまで離人感・現実感消失症の原因となった不安や抑うつを軽減するということです。抗不安薬は離人感や現実感消失事態をを悪化させることもある、担当の医師との継続的な相談が必要です。

 

そのため原因となる不安や抑うつに対しては鍼灸など自律神経を整える療法で改善させていき、鍼灸施術を受けることで五感の感覚を高め上記のグラウンディングの効果を引き出していく事も有効となります。

当院では離人症を含め不安障害、抑うつ症状、自律神経失調症の方に鍼灸院整体院として、自律神経を整えることで改善のサポートを大阪・心斎橋でさせて頂いています。

自律神経失調症
大阪の心斎橋や難波で自律神経失調症やパニック障害の鍼灸院と整体院ならランプココ

コメント