手首の親指側にある肺経絡上にあるツボです。肺に熱がこもったり痰飲が溜まった時などに使用します。
寒熱と痰飲
肺に寒熱や痰飲が多くなると、肺痺になります。
肺の熱になると手の平に熱感を帯び、肺の近くにある心も熱を受け心痛が起こることもあります。
心熱により睡眠の状態が悪くなる事もあります。瘧病で肺熱になるのも症状は同じです。
肺の寒になると、あくびが何度も出たり痰飲が多くなると咳き込み喘息状態になります。
扇桃腺炎、気管支炎、端息、胸の痛みなどの時この状態になっている場合が多いです。
肺経絡の陽気を発散します
肺経絡は陽気を循環、発散する働きがありますので肺経絡がうまく働かなくなると(虚の状態)悪寒を感じ、また陽経に陽気が停滞するので発熱します。脈は浮、実です。
この時に経渠を鍼で補って肺経の流れを良くすることで陽気を発散すると発汗して悪寒や発熱が良くなります。
鍼は浅く打つのが良く深くすると逆に陽気が虚してしまい悪寒が悪化してしまいます。
発熱がなく、脈が沈、満、短の場合は肺経の気滞でこれも浅く打つか接触鍼にして補います。
置滅鍼はよくないと考えられています。
深く侵入した熱を追い出します
悪寒発熱が続いて時間がたつと、太陽経から陽明経の熱になりさらに肺経にも熱が入っていきます。
肺に熱が入っていくと、咳、端息、扇桃炎などがあらわれますのでこの時、経渠を補い熱を陽明経に浮かせてから瀉法します。
また肺熱の状態により経渠に深く打つこともあります。
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