起立性調節障害（OD）が良くなるには【大阪の心斎橋の鍼灸と整体～自律神経失調症やめまいに対応】

一番大事なことは、今の起きている状態、起立性調節障害について

本人や周囲が理解する事です。

思春期の方の場合は家族や学校の先生などの理解も必要です。

今の状態が自分の頑張りの足りなさや怠けからきているのではなく、自律神経のバランスの乱れから起こっている事であり、

思春期の方であれば成長過程としての体の変化の影響もあるが、環境的心理的なストレスが背景にある可能性も理解することが大切です。

そのため体はもちろん心理的にも負担の無い環境を整えることが根気よく症状の改善に取り組むためには必要です。

以下に起立性調節障害の治療法をあげていきます。

病院での治療は主に薬物治療になります。

病院での薬物療法

低血圧には血圧を上昇させる薬など、対処療法的に症状に対しての投薬があります。

ミドドリン塩酸塩(メトリジン)

自律神経の交感神経を刺激し末梢血管を収縮させて血圧を上げるための薬です。心臓や脳の血管にはほとんど作用しません。

体重によって服薬量が決まります。副作用は吐き気、頭痛、腹痛、発疹、立毛感（鳥肌）、そう痒感、蕁麻疹、発赤などが現れる可能性があります。

メチルアメジニウム硫酸塩（リズミック）

自律神経の交感神経を刺激し亢進させ血圧を上昇させます。

POTS、遷延性起立性低血圧には効果があると推測されていますが確証はありません。

副作用で頻脈、動悸、頭痛、吐き気、嘔吐、ほてり感、高血圧、発疹、湿疹、蕁麻疹を生じることがあり、頻脈を伴う場合は使用しないほうが良いと考えられています。

プロプラノロール塩酸塩(インデラル)

起立性調節障害の内の体位性頻脈症候群（POTS）と診断された方にだけ処方される心拍数を下げるための薬です。

交感神経を刺激するミドドリン塩酸塩、メチルアメジニウム硫酸円とは反対の作用です。

副作用はめまい、発疹、視力異常、霧視、涙の減少などがあります。

5%未満の割合で徐脈、うっ血性心不全などの副作用も出る可能性があります。

呼吸器に副作用が出る場合もありますので気管支炎喘息の方の使用は向いていないと言われています。

大症状に対して

めまいや立ちくらみ、動悸、息切れ、朝が調子悪く気持ちが悪くなるなどの大症状が強い場合にはやエホチールなどの昇圧剤を用います。

リズミック（アメジニウムメチル硫酸塩）なども使用します。

これらは夕食後に飲むと不眠になる可能性があるため、通常は朝、昼に服用する方が良いようです。

メトリジン（塩酸ミドドリン）は夕に服用することもあるようです。

小症状に対して

腹痛、頭痛、乗り物酔い、倦怠感などの自律神経症状が中心の小症状に対してはグランダキシンなどの自律神経調整薬を使います。

不安や緊張、抑うつ、不眠などメンタル症状が強い場合はデパスなども使用されます。依存性が強い薬なので注意が必要です。

薬物以外の対策

薬物療法以外にもするべきことはあります。

生活療法

自律神経を整えるために生活のリズムを規則正しくしていく方法です。

早寝早起きを基本とし散歩や軽い運動、バランスのいい食事など出来る事から始めていきます。

運動療法

動かなくなってしまうと自律神経が反応しにくくなるので毎日の散歩などの軽い運動でメリハリをつけていきます。

まずは1日15分の散歩や心拍数が120を越えない程度の腹筋などの寝た状態でできる運動から始めましょう。

体の動かし方

»セルフケアの記事をご覧ください。

下半身圧迫装具

下半身へ血液が溜まる事を防ぎ血圧低下を防止する装具です。

食事

循環血漿量を増すため、食塩摂取を多くします。目安は一日の水分は２L（食事以外で）と、塩分は10g（食事による）です。

自律神経訓練法

自律神経機能を高めるために行う自宅で出来る訓練です。日常生活に合わせた無理のないスケジュールで行うことが大切です。

冷 水 浴

無理はせずに足に水をかけることから始めましょう。

風呂から出る前に水を洗面器にためてかける。はじめは少しかけるだけでもいいです。

乾布摩擦

乾いたタオルで腕→足→腹→胸→背中の順に、 1面を20～30回皮膚の色が変わるくらいの力でこすります。

冷水摩擦

タオルを冷水で濡らしかたく絞り、手順は乾布摩と同じに行います。

心理療法

心理的ストレスや社会的背景が大きく関与している事が多いため心や環境に対しての配慮も必要です。

根本的に良くなるには

今までの西洋医学の考え方は、身体の症状は、身体に原因がありそれだけ治療するという方針でした。

その考えも部分的には、間違ってはいませんがどうしてもうまくいかない場合あります。

それは人間の自己治癒力というものを視野に入れていないからです。

ストレスが影響するメンタル疾患や自律神経失調症などは特に、心と体の繋がり（心身相関）から考えていく必要があります。

心身医学は、人の悩みや心の葛藤が自律神経系や免疫系を通して体に出てくると考えます。

そして身体の症状は無意識の不安と緊張を作り出し、心にフィードバックします。

ですので体と心の両面のケアが必要になるのです。

»起立性調節障害とは

»起立性調節障害の症状

»起立性調節障害のタイプ

»起立性調節障害は大人もなる

»起立性調節障害とストレス

»起立性調節障害のセルフケア

»起立性調節障害の診断チェック

»起立性調節障害がよくなるには

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