柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、ストレスによりイライラしたり緊張、不安、眠れないなどの自律神経失調症症状の方によく処方される漢方です。
鍼灸と合わせる事でより効果が高まります。
鍼灸や漢方などの東洋医学では睡眠は気の巡りに影響されると考えます。
ストレスや疲れによって気の巡りが悪くなる(自律神経が乱れる)と体に熱がこもり頭に昇ってさらに脳と精神を疲れさせます。
柴胡加竜骨牡蛎湯は、そのような巡らなくなった気を動かし、上にこもった熱を下げ(自律神経のバランスを整え)精神的にも安定させるものです。
傷寒論という中国古医学書にその解説があります。
《傷寒八九日、下之胸満煩驚、小便不利、譜語、一身尽重、不可転側者、柴胡加竜骨牡蠣湯之主》
柴胡加竜骨牡蛎湯が処方される人
体力中等度以上の人で、主な効能は不眠、動悸、不安、耳鳴り、めまい、神経衰弱、ノイローゼ、ヒステリー、更年期障害、血の道症、五十肩、半身不随、慢性関節リウマチ、慢性腎炎、ネフローゼ、萎縮腎、肝硬変、脱毛などとされています。
気持ちが落ち着かなかったり、驚きやすかったり、排尿困難、自分の思うように動かない、便秘がち、食欲は案外あり頭痛や月経閉止のこともあるような方に効果的とあります。
※東洋医学的には腎虚陰虚熱に肝実熱が加わり、心と胃腸と陽明経に熱がある状態(難経75難型の肺虚肝実証)です。
身体のメカニズム
※腎虚陰虚熱に肝実熱が加わり、心と胃腸と陽明経に熱がある状態(難経75難型の肺虚肝実証)です。
傷寒で8〜9日経つと、もう一度太陽経から陽明経に熱が入り、少陽経にも熱が影響します。
少陽経の熱は肝実熱を生み、陽明経の熱は腑に移りやすいです。下すのはそのためと考えられています。
ただし下す時期でなければ胃腸に虚熱が生まれ、少陰経も虚して熱が生まれ、少陰経と胃腸は近くにあるので少陰経も虚して熱が生まれます。
少陰経に虚熱が生まれると心もその熱を受けます。そうすると胸満、動悸が起こります。
また少陰経が虚になることで表の太陽経の流れが悪くなり、小腸から膀胱に行く水の流れがスムーズにいかなくなり尿の出が悪くなります(小便不利)。
さらに少陰経が虚になると骨髄から脳髄に熱が波及しうわごとを言うようになります。
胃腸が虚になると全身の倦怠感が現れ、身体が非常に重く感じられます。
さらに少陰経の熱が厭陰経に影響すると厭陰経は収敵する作用があるので、肝実になりやすくなります。
柴胡加竜骨牡蛎湯の作用メカニズム
竜骨、牡蛎、桂枝で腎の津液や少陰経の陰陽の気を補いまず。心熱を鎮めて胸満、煩驚、動悸、うわごと(譫語)を緩和。
半夏、大棗、生萎、人参、茯苓で牌胃を補い、大黄で陽明経の熱を清します。
柴胡と黄苓で肝実熱を鎮め、小便を排泄し倦怠感を緩和。
傷寒論の原文では心熱を鎮める鉛丹が入っているが現代では鉛丹は加えないようです。
鉛丹の代わりに黄苓を加え、厭陰経の熱を取り心包の熱を鎮めて心熱を取ります。
適応となる身体の状態
柴胡加竜骨牡蛎湯が処方される症状の方の体の状態です。
見た目の状態
体格はガッシリとした人が多く顔も目、鼻、口なども大きい。気は小さい場合があります。舌には白い苔があり乾燥していることが多いです。
脈の状態
全体的に弦実。少し早いこともあります。左寸口実、左関上実、左尺中虚。右寸ロはやや実右関上は軽按してよく感じ、重按してやや虚。右尺中は弦で有力。
お腹の状態
脇腹の詰まり感(胸脇苦満)があり、みぞおち(心下部)には膨満感があり抵抗があります。
もしくは左右の腹直筋が緊張していますこれは肺積と肝積がです。肺積が強い人は鬱傾向、肝積が強い人はイライラの傾向があります。
またヘソ上の水分(ツボ)辺りから動棒が上に向かって強くなっています。この動悸が場合によっては胸に突き上がり、胸で強く動悸を感じます。
漢方と鍼灸は相性がいい
内から漢方、外から鍼灸という言葉があるように、漢方と鍼灸はとても相性がいいです。
漢方を飲んでおられる方が鍼灸をしていくことで、改善が早まった事も多いです。
また鍼灸によって漢方の副作用が軽減したと仰方もいらっしゃいました。
(漢方は直接身体に入れるので体が弱っていると副作用が出ることがあります)
鍼も漢方も東洋医学の診断を基礎として体質に合わせて対処します。根本が同じなので相性がいいです。
鍼灸による柴胡加竜骨牡蛎湯に合わせた対応
肺虚肝実証として対応します。原則は行間の瀉法、復溜の補法。
偏頭痛がある場合、足臨泣の瀉法。
柴胡加竜骨牡蛎湯の注意点
以下の方は注意が必要と言われています。
①医師の治療を受けている人
②妊婦又は妊娠していると思われる人
③体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
④胃腸が弱く下痢しやすい人
⑤今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
柴胡加竜骨牡蛎湯と桂枝加竜骨牡蛎湯との違い
対象となる不眠のタイプが違います。
柴胡加竜骨牡蛎湯は、緊張やイライラなどで脳がなかなか緊張を解けないせいによる不眠に対して、
桂枝加竜骨牡蛎湯は、些細なことが気になり集中できない、パニックを起こしやすい、ストレスに弱いなど神経症的な不眠に対して。
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