不眠症・睡眠障害の東洋医学的な解釈【大阪の心斎橋の鍼灸と整体~自律神経失調症やパニック障害にも対応】

不眠

睡眠障害の東洋医学的解釈についての記事です。

 

睡眠障害の東洋医学的な言い方

 

東洋医学では不眠を不寝や失眠(しつみん)といい、

 

内経という中国古医書には「不得眠(ふとくみん)」「不得臥(ふとくが)」、「目不瞑(もくふめい)」と書かれております。

 

同じく中国古医書の難行には「不寝」とあります。

 

そのほかに「無眠」「少眠」「不睡」「不寐(ふび)」などの言葉が東洋医学にはあります。

 

睡眠と陰陽

 

東洋医学では不眠は陰と陽の相対的なバランスが崩れた時に発症すると考えられています。

 

陰陽は相対的関係にあり、昼が陽で 夜は陰に当てはまります。

 

ちゃんと眠るためには夜は陰が旺盛にならないといけないのですが

 

何かの原因で夜に陽が旺盛になってしまい不眠が起きると考えられています。

 

陽が旺盛になってしまうことを陽実と言ったり陰虚陽亢と言います。

 

睡眠に関係する体の働き

 

東洋医学では営気、衛気、神、五臓、七情が大きく関わります。

営気と衛気

 

睡眠には営気と衛気の働きが大きく関与しています。

 

営気は後天の精(食べ物などから作られる生命力)から得られる水穀の精気と呼ばれています。

 

営気は、津液を血に変化させ、血とともに脈中(血管)の中を流れ、

 

1日に人体を50回以上もめぐり臓腑や手足などの様々な器官を栄養し、

 

それらの活動を支えています。

 

衛気は昼間に主に手の三陽経(外側に面する3本の経絡)を循環し、夜は体内に深く潜り五臓を循環します。

 

その速さは、昼25周、夜25周、1日合計50周と考えられています。

 

簡単にまとめると

 

営気は内に充満することで栄養し、

 

衛気は外を流れることで防衛しているといった感じです。

 

霊枢・衛気行76からの引用です。

 

「衛気は一日一夜で全身を50周する。

 

昼間は陽の部位を25回、夜間は陰の部を25回めぐる。それから五臓をめぐる。

 

日の出になると、陰の部を循り終えた衛気は、陽気となって目に出てくる、それで眼が醒めるのだ」

 

これは陽気がちゃんと朝に目に出てこないと朝がだるく起きにくい事を意味していて

 

夜に陰の部位に沈んでいかないと眠りにつけない事を表しています。

 

昼間に活動力が出ることも昼間に陽の部位に衛気が陽気としてめぐるからです。

 

これらがスムーズだと 血気が豊かになり、、気が通じ、夜はよく眠れるというのが東洋医学的な考えです。

 

霊枢・大惑論80に以下の記載があります。

 

黄帝と岐伯の対話形式になっています。

 

池田政一氏の訳、解説です。

《黄帝=不眠になるのはなぜか。

 

岐伯=衛気が陽の部位ばかりめぐっていて陰の部位に入れないからだ。

 

黄帝=眠くて仕方がないのはなぜか。

 

岐伯=衛気が陰の部位をめぐっていて、陽の部位をめぐらないからだ。》

 

この不眠と嗜眠は陰陽の蹻脈を治療します。不眠の時は陰蹻脈を補い、陽蹻脈を瀉します。

 

嗜眠の時は逆です。

 

《黄帝=病気でもないのによく眠るのはなぜか。

 

岐伯=胃腸が丈夫な人は

 

衛気が陰の部位をめぐる時、胃腸に長く滞って陽の部位に出てこないからだ。

 

また食事を摂ると、胃の中に衛気が留まるから、すぐに眠くなるのだ》

 

(霊枢)

精神五臓と睡眠

一般的に不眠の原因としてストレスや悩みなど精神的なものをイメージしますが

 

実は古典的な東洋医学自体が人間の精神状態が肉体に影響を及ぼして病証を現すという考えを持っています。

 

意識や情緒など精神面の影響が、五臓の働きと関係し、

 

また五臓の機能が低下することで精神面に影響を及ぼすという相互に影響し関係だからです。

 

怒りや悲しみは肉体と関係しており、またそれが睡眠にも現れます。

 

五臓と精神、感情、肉体の関係が以下です。

 

《①肝=血と魂を蔵す

 

肝は血を蔵し、血によって魂の精神活動が営まれる。

 

悲しすぎると魂が傷られ物忘れがひどくなったり頭が変になって言動がおかしくなる。

 

陰器が吊り上がり肋骨までひびく。肝気が虚すと恐れ、実すると怒る。

 

②心=脈と神を蔵す。

 

心は脈を蔵す。その脈によって神の精神活動が営まれる。

 

心配しすぎると神が傷られる何事にも恐怖を感じるようになる。

 

ひどくなるとやせてくる。心気が虚すと悲しみやすくなる。実するとよく笑う

 

③脾は営と意を蔵す。

 

脾は営気を蔵す。その営気によって、意の精神活動が発揮できる。

 

憂愁しすぎると意が傷られ、気持ちに落ち着きがなくなる。

 

脾気が虚すと手足がだるくなる。実すると腹が張り小便や月経が出なくなる。

 

④肺=気と魄を蔵す。

 

肺は気を蔵す。その気によって、魄の精神活動が発揮できる。

 

喜楽が過ぎると魄が傷られる。魄が傷られると狂う。

 

肺気が虚すと鼻が詰まり呼吸が弱くなる。

 

肺気が実すると喘息様症状を現し、胸苦しくなる。

 

⑤腎=精と志を蔵す。

 

腎は精を蔵す。精がしっかりしていると、志の精神活動が発揮できる。

 

もし怒りすぎると志が傷られる。志が傷られると健忘症になる。また腰が痛んで屈伸できなくなる。

 

腎気が虚すると冷えやすくなる。実すると腹が脹る。

 

七情(喜、怒、憂、思、悲、恐、驚という7種類の感情)=強いストレス感情のようなものが作用し肉体に影響を及ぼします。

 

心療内科的な不眠を東洋医学的にいうと上記のようになります。

中医学的な分類

 

中医学的な分類は肝胆鬱熱(肝火)の不眠

 

痰熱擾心の不眠

 

心腎不交の不眠(虚証)

 

心脾両虚の不眠(虚証)などです。

 

肝胆鬱熱(肝火)の不眠

 

悩みや怒りストレスなどで「肝の疏泄」という流れをよくする働きが失われると

 

肝鬱(気の流れをスムーズにし調和させる肝気の流れが失われた状態)になり、

 

それが化火(気が熱に転じてこもった状態)して肝火となります。

 

肝火の熱により精神(神明)が乱され 精神状態が不安(心身不安)となり不眠になると考えられます。

 

アルコールや過食などでも湿熱が生まれ肝胆に滞り同じく化火し、熱が昇ることで心神乱し発生します。実熱症です。

 

この場合入眠困難や眠りが浅くて夢をよくみたり眼が醒めやすいなどの症状が伴います。

 

またイライラしたり怒りっぽくなり胸脇部が脹ったり苦しくなることもあります。

 

溜息をつくなどの肝鬱気滞の症状や口が苦い、目の充血、尿が濃いなどの熱証の症状を伴い舌質が紅く脈が弦数になります。

 

中医学ではこれに対し清熱瀉火といって熱を冷まし火を瀉すという対処や安神という神(心が蔵している)を安定させる対処を鍼や漢方で行います。

 

痰熱擾心の不眠

脾虚体質(痰濁という体の水はけの悪さにより作られる濁り粘りのある状態)であったり

脂っこいものや甘いものの過食で脾の運化作用が失われ水湿が停滞して痰を生じて起こります。
>または熱邪が裏に入って津液を濃縮して痰を生じるパターンもあります。
どちらにしても「痰」が生成されることによってそれが内邪として作用し精神(神明)が乱されて不眠を発症します。他にも陰虚陽亢体質(身体の精、血、津液が消耗して陰が陽を抑え込めず興奮した状態)の人がストレス=七情によって起こることも多いです。ストレスでいわゆる自律神経が乱れた状態だと気は鬱となって停滞します。長期化すると火に変わり津液を消耗し、痰が発生するというのが東洋医学の考え方です。眠りが浅く夢をよく見て眼が醒めやすい症状です。他に胸苦しい、痰が多い、悪心、嘔吐などの症状を伴い舌苔が黄膩で脈が滑数になるなど熱痰の症状が現れます。中医学では清熱化痰という熱を冷まして痰を解消するという対処や安神という対処をします。

心腎不交の不眠(虚証)

 

労倦内傷(東洋医学での働き過ぎの意味)などが原因で腎陰が虚してくると心陰を滋養できなくなり

 

(上の方の熱を冷ますことが出来なくなる事)

 

心気が旺盛になって不眠が発症します。

 

腎と心は五行論では相克という関係にあります(腎が心を制御している)。

 

心は腎を温め、腎は心を冷ますという協力関係もあり心に熱がこもったり、腎が冷えすぎないように支えあっています。

 

西洋医学的にも心腎連関症候群などがあるように心と腎の協調関係は認められています。

 

ですので過労などで腎陰が虚してしまうと腎(水)が心(火)を調整することができなくなり心を制御できず高ぶってしまいます。

 

なかなか寝付けなきなり寝ても夢をよくみてすぐに眼が醒めてしまいます。

 

他にも動悸や健忘、口やのどの乾燥感、手足のほてり、潮熱、盗汗(寝汗)、ふらつき、耳鳴り、腰や膝のだるさなどが出現することがある。

 

舌は紅くなり乾燥し脈が細数になります。

 

中医学では滋腎陰といって腎の陰分を潤す処置や

 

降心火といって上にのぼった心の火を下降させる処置

 

交通心腎といって心陽を腎に下げて腎水を温めることで

 

腎精が蒸騰され心に上がり心陰を潤わせ、心腎を交通させる処置を取ります。

 

心脾両虚の不眠(虚証)

 

思慮過度=悩みすぎ・ストレスや労倦=働き過ぎなどにより脾の運化作用が低下し

 

気血がうまく作られず心血が足りなくなり心神不安となって起こります。

 

不眠とともに動悸、健忘、体のだるさ、元気がでない、顔色につやがなくなる、味がしないなどの気血両虚の症状が現れます。

 

中医学では健脾益気といって脾気を健運し、気を補う処置や養血安神といって血を補い、神を安定させる処置を取ります。

 

古典東洋医学的な病態解説

 

東洋医学の古典に基づく最もクラシカルな見方です。

 

睡眠障害のメカニズム

 

東洋医学の古典では基本的に生理学を陰陽で説明します。これは不眠や惰眠についても同じです。

 

先ほども書きましたが昼間は陽気が陽の部位に旺盛になり夜になると陰の部位に入るという性質があります。

 

その働きのおかげで私たちは眠れるのです。

 

また朝になると目が醒めるのは、陽気が目に出てくるからです。

 

この陰陽の気の交流に問題がなければ不眠も惰眠も起こらないと言えます。

 

『霊枢』口問28に「陽気尽き、陰気盛んなれば則ち瞑す、陰気尽き、陽気盛んなれば則ち寤む。」とあります。

 

しかし陰陽の気に過不足や停滞が起こると不眠や惰眠になるのです。

 

『霊枢』大惑論第80にも

 

「黄帝曰く、病て臥することを得ざるは、何の気しからしむ、

 

岐伯曰く、衛気、陰に入るを得ず、常に陽に留まる、陽に留まれば則ち陽気満つ、

 

陽気満つれば則ち陽蹻盛んにして 陰に入るを得ず、則ち陰虚す、故に目を瞑らず」とあります。

 

睡眠障害のメカニズムは陰陽の気の関係で考えていきますが陰陽の気は五臓それぞれにありますし

 

五臓の持っている気血津液にも陰陽の気があります。

 

ですので各臓の虚実状態によって不眠、惰眠の状態も変わってきます。

 

東洋医学では五臓の関係性のバランスの乱れを見ていきます。

 

古典東洋医学的な分類

主に肝虚、脾虚、肺虚、腎虚の4つに分類される体質から更に細く分類されます。

肝虚証

 

『素問』五臓生成論第十に「人、臥すれば血、肝に帰る」という記載があります。

 

これは正常なら夜になると全身を巡っていた血は肝に帰るという意味です。

 

もし夜になっても肝に血が帰らなければ不眠になるということを意味しています。

 

このとき肝に血が帰れない理由は二つ考えられます。

 

一つは日中の活動やストレスによる思考で血を使いすぎたために血が不足して帰る量がそもそもないというパターンです。

 

これは血虚という状態で肝虚証という東洋医学的状態です。

 

もう一つは血が停滞していたり流れが悪いせいで肝に帰れないというパターンです。

 

これは肝実症という状態です。

 

肝虚証には肝虚熱証と肝虚寒証があります。

 

肝虚熱証は血と同時に津液も不足して熱が発生している状態です。

 

この熱は上焦(みぞおちより上)から頭に多くなりやすい性質があります。

 

この状態は陽が盛んになって陰が虚していると捉えます。

 

ですので肝虚熱証になると血の不足と同時に上焦の熱が多くなるので不眠になるのです。

 

中医学でいうところのの肝胆鬱熱の不眠が当てはまります。

 

血の不足がメインの不眠は寝た気がしないというものが多いです。

 

肝虚熱証は常に頭を使いすぎて血を消耗する傾向があるので寝ていても頭を使っているような状態だからです。

 

東洋医学では思考に血が使われると考えます。頭を使っている状態なので夢も多くなります。

 

考えながら眠りにつき考えていたことを夢に見ることがあります。

 

肝虚熱証の不眠の場合、夜中に目が覚める(中途覚醒)というのも特徴の一つです。

 

上焦の熱が多くなり陽気が内に帰らなくなるとに起こります。

 

通常夜になると陽気が内に入って眠くなりますが

 

上焦に熱が多いと夜になって入ってきた陽気と上焦の熱とが合わさって余った陽気が眼に出てくるので夜中に目が覚めるのです。

 

これは肝虚寒証でも同じような状態が起こります。

 

肝虚寒証は陽気がない状態だから本来なら眠れるはずです。

 

しかし血が少ない事が原因での陽虚ですので全く眠れなくなります。

 

さらに肝虚寒証は中焦より下は冷えているが上焦には熱があります。

 

頭寒足熱のまるっきり逆になっています。中より下が冷えるほど上焦には熱が多くなります。

 

上下の陰陽が分離してしまい交流せずに頭に陽気が多くなっている状態です。

 

そのせいで一層眠れなくなります。

 

また肝虚熱証と同じように上焦に熱が多くなると夜中に目が覚めやすくなります。

 

脾虚証

 

脾虚証は証の状態によって惰眠、不眠など色々な症状を表します。

 

脾虚胃実熱証

 

この証は胃にも陽明経にも熱が多い状態ですので眠れないのではなく眠らないのです。

 

要は眠らなくても平気なのです。

 

脾虚胃実熱症は陰が虚して陽には熱がある状態です。その陽の熱が夜になって胃に帰れば眠れるのですが帰ってきません。

 

なぜなら胃に水が停滞しているからです。つまり脾虚の不眠は寝つきが悪い入眠障害が多いです。

 

しかし一度眠るとなかなか目覚めません。

 

これはもともと胃の働きが弱いために必要な陽気の生成が少なく朝になっても目に上がってくる分が作られないからです。

 

なかなか目に出てこないので目覚めが悪いのです。

 

脾虚寒証〜陽明経熱

脾虚寒証で陽明経に熱が停滞している時も同じ状態になります。陽明経の陽気が内に帰ろうとするが胃が冷えているため帰れず、そのせいで寝つきが悪くなります。しかし胃を温めるようなものを摂ると胃に陽気が集中しますので眼や頭の陽気は少なくなるので眠れるようになります。ただ脾虚があるので陽気の生成が少ないです。そのため朝はすっきりと起きれません。

脾虚寒証

 

脾虚寒証から惰眠になることがあります。

 

脾虚のせいで胃での陽気の生成が少ないと何かを食べた場合、胃に陽気が集中してしまいます。

 

そうすると頭や眼には陽気が少なくなり眠くなります。

 

食後に眠くなるのも同じメカニズムです。

 

また日中に眠いのは陽気が少なく目に出ていかないからです。

 

脾虚肝実証

脾虚肝実証で不眠になるのも血が停滞しているために正常な血が少なくて肝に帰れないからです。

肺虚証

肺虚証の陽経実熱証の時の睡眠状態は正常です。肺虚寒証で陽気が少なくなると惰眠になります。「久しく臥すれば気を傷る」(『素問』宣明五気篇第二十三)とありますが、肺気が虚して陽気の循環が悪くなると活動力が低下して眠りやすくなり眠ると更に気の循環が悪くなるので久しく臥すれば気を傷るとはこのことです。これは体質として肺虚の人に起こりやすい状態です。

腎虚証

 

腎虚熱証になると虚熱が生まれます。

 

虚熱は上焦に昇りやすい性質があり上に昇った熱が内に入らないと上記のように寝つきが悪くなります。

 

また上焦に熱があると夜中に眼が覚めやすいです。

 

また熱が多いので朝になると陽気が眼に出てくるのも早く朝の目覚めが早くなります(早朝覚醒)

 

高齢になると朝早く目が醒めたり睡眠時間が少なくなるのはこの影響です。

 

しかし一見熱が多いから昼間が元気かと言うと実は昼寝することが多いです。

 

これは気血の循環そのものが鈍くなっているせいです。

 

これは陰虚から起きていますが、寒証に近い状態かもう腎虚寒証になっている状態です。

 

『霊枢』営衛生会第十八では「壮者の気血は盛ん、則ち肌肉滑らか気道を通じ 栄衛の行 その常を失わず

 

故に晝精しくして夜瞑る 老者の気血は衰えその肌肉枯れ 気道渋る 五臓の気相摶つ

 

その栄気衰え少なくして衛気内に伐つ 故に晝精しからずして夜瞑らず」とあります。

 

睡眠症状の特徴

 

眠った気がしない・・・肝虚証

 

夢が多い・・・肝虚証

 

中途覚醒・・・上焦の熱

 

まったく眠れない・・・肝虚寒証か脾虚肝実証

 

入眠障害・・・脾虚証

 

早朝覚醒・・・腎虚熱証

 

昼間でも眠い・・・脾虚寒証か腎虚寒証

 

眠れないが横になっている事が多い・・・肺虚寒証

 

眠らなくても平気だ・・・脾虚胃実熱証

 

産後や手術後に不眠(これは血が少なくなるから)・・・肝虚証が多い

 

酒類を飲んで寝ようとしても眼が冴えて眠れない(頭に酒の陽気が残っている為・・・脾虚胃虚熱証

 

酒を飲むと夜中に眼が覚める(酒の陽気が上焦熱を多くさせるから)

 

運動すると余計に不眠になる(これは血が少ないため)

 

体質として胃腸が弱いと惰眠になりやすい。

 

悪化の原因

 

頭の使いすぎや喋りすぎでの興奮

 

ストレス

 

疲れ

 

古典東洋医学的な証のタイプチェック

 

証によって不眠のタイプが違います。

 

肝虚証

 

肝虚証の分類です。

 

肝虚熱証

 

①肝虚体質者は完璧主義な傾向が強くイライラして不眠になります。また眠りながらでも仕事の事を考えたりする傾向があります。

 

考えていることが夢に影響したりするのでなかなか頭が休まりません。

 

眠ったような気がしないのはこのためです。

 

②肝虚証で不眠になると不眠症について考え込んでしまい眠れない事に悩み今後が不安になるので更に眠れなくなります。

 

③肝虚の熱が上焦に行くと途中覚醒が起こりやすくなります。

 

 

肝虚寒証

 

 

①血が少なくなると眠れなくなる。運動して体力を使い疲れさせても余計に眠れないことがあります。

 

血を消耗し内に帰ることができないので眠れなくなります。

 

②神経質になり弱気な状態が多いです。

 

③肝虚証と同じく眠れないことが気になり苦悩します。

 

脾虚証

 

脾虚証を更に細く分けます。

 

脾虚胃実熱証

 

①胃の陽気が異常に多いと眠らなくても平気になる。これは躁病や統合失調症でもこうなります。

 

②食欲も旺盛で活動的で下痢しても平気です。

脾虚胃虚熱証

 

①寝つきが悪い朝は起きにくいです。

 

②空腹になりすぎると眠れません。

 

③夜中に食べると眠れるが、夜中に食べたせいで朝は胃が不調になります。

 

脾虚寒証

 

①冷たい物を食べて胃を冷やすと寝つきが悪くなります。

 

②寝つきが悪く朝は起きにくいです。

 

③食後は眠くなりやすいです。

 

脾虚肝実証

①まったく眠れないこともあります。②眠れない事を非常に気にする傾向があります。ストレスを溜め込みガマンしている場合があります。

肺虚寒証

①気力がなくなり眠くなくても横になっていることが多いです。②運動が少なく声にも元気がなく身体も冷えやすい状態です。

 

腎虚熱証

①寝つきが悪く朝早く眼が醒める為に睡眠時間が短い傾向にあります。②鬱で早朝覚醒が見られることも多いです。③夜中に眼が醒める事が多いです。④昼間は眠いことが多いです。

古典東洋医学的な治療

 

 

古典的な東洋医学では根本のための本治法と表面の症状を取るための標治法があります。

 

本治法

 

それぞれの証自体の根本治癒の為の配穴の事です。

 

体質に合わせた布石の鍼です。

 

肝虚熱証・・・陰谷、曲泉

 

肝虚寒証・・・・大谿、太衝

 

脾虚胃実熱証・・・労宮、大都

 

脾虚胃虚熱症・・・大陵、太白

 

脾虚寒証・・・大陵、太白

 

脾虚肝実証・・・大陵、太白、大陵、太白

 

肺虚寒証・・・太淵、太白

 

腎虚熱証・・・尺沢、復溜

 

本治法補助穴

 

(腹部)

 

①中脘 上脘 帯脈 気海

 

(背部)

 

①肺兪 厥陰兪 膈兪 肝兪 胆兪 膏肓 魄戸 譩譆

 

標治法治療穴

「不眠」

 

①側頭部の皮膚鍼または置鍼を行う。

 

②胆経の置鍼と三陰交のとう透熱灸を併用。

 

③環跳に灸頭鍼

 

④督脈上の圧痛に置鍼または知熱灸か透熱灸

 

⑤腎虚証の時は失眠穴に透熱灸

 

⑥天柱・風池・完骨⑦脳戸・百会・竅陰・神庭などに置鍼

 

 

「嗜眠」

 

①脾兪胃兪三焦兪に透熱灸②老人の嗜眠は腎兪・命門に透熱灸を用いる。

 

 

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