パニック障害や自律神経失調症の動悸についての中医学的解説【大阪の心斎橋の鍼灸と整体】

動悸。パニック障害、息切れ、自律神経失調症パニック障害

※専門家向けの記事になりますの難しく感じる方は一般向けの→パニック障害の記事をお読みください。

 

パニック障害などで見られる動悸は中医学では心悸と呼ばれます。心悸は他に驚悸、征忡という呼び方もあります。

 

心悸は自分の心臓の拍動を自覚して不安な状態を指します。不眠やめまい、耳鳴り、物忘れなどと一緒に出てくる事が多いです。

 

自律神経失調症やパニック障害の動悸だけでなくリウマチ性心疾患、冠性心挨患、肺性心によるものも中医学では下記の通りの捉え方をします。

 

 

中医学的なメカニズム分類

 

 

気虚、血虚、痰火、血瘀によるもので分類分けしています。

 

 

気虚による心悸

 

 

心の気が普段から虚している人は物事に驚きやすかったり怖がりやすいという傾向があります。

 

ですので急に驚いたり怖がったりすると「心は依(拠)するところなく、神は帰するところなし」という状態(心気を一ぢる市区消耗)になってしまい、

 

心神不寧(心が休まらない状態)となり心悸が起こります。

 

また気虚のせいで血脈の流れが不十分になり心をうまく栄養できないせいで心悸になる事もあります。

 

 

血虚による心悸

 

 

出血のしすぎや慢性疾患による血虚、考えすぎ思い悩みすぎによる心と脾の損傷で心をうまく栄養できなくなると

 

神志不安になり心悸がおこります。

 

 

痰火による心悸

 

 

食生活の乱れなどのせいで脾を痛めると、湿が停滞します。

 

湿は痰を形成しこれが長期間鬱屈すると熱を持ちます。それが痰火になり心神に及ぶと心悸がおこります。

 

 

血瘀による心悸

 

 

慢性的に痺証(中医学では筋肉や関節のしびれ、だるさ、痛み等を特徴とした病)が続いていて、陰邪が心陽を滞らせると心悸がおこります。

 

また心陽がもともと虚していて、血液の流れが弱くて心脈が滞ると心悸がおこります。

 

 

動悸(心悸)の証分類

 

 

気虚、血虚、痰火、血瘀によるもので分類分けしています。

 

 

気虚による心悸

 

 

主な症状は動悸(心悸)と息切れで、伴う症状は驚きやすい、怖がりやすい、手の平に汗をかきやすい等です。

 

舌や脈は舌苔得白、脈虚数もしくは結代となります。

 

 

症状分析

 

 

《心悸、息切れ》

 

心気虚のせいで心神が充実していない事で起こります。

 

《驚きやすい、怖がりやすい》

 

心が神(精神の働き)を主れなくなると起こります。

 

《汗が多い》

 

心気虚のせいで心液が外に漏れていく事でおこります。

 

《舌苔薄白、脈虚数または結代》

 

心気虚の象で、鼓動無力の象です。

 

 

血虚による心悸

 

 

主な症状は動悸、めまい、ふらつき、伴う症状は顔色の悪さ、胸部の煩熱、不眠、夢が多いなどです。

 

舌や脈は舌質淡または舌尖紅、脈細数となります。

 

 

症状分析

 

 

《心悸、めまい、ふらつき》

 

心血が足りなく心を栄養できないと心悸がおこります。心血が足りなく頭や目を栄養できないとめまいやふらつきがおこります。

 

《顔色が悪い》

 

顔色が悪いのは心血虚の象です。(心は血脈を主り、その華は顔(面)にあるから)

 

《胸部の煩熱、不眠、多夢》

 

心は神志を主っており、心血虚になると心神が不安定になるのでおこります。

 

《舌質淡または舌尖紅、脈細数》

 

舌は心の苗で心は血脈を主っているとありますので心血虚では舌質淡。脈細となります。また血虚のせいで熱が生まれて上にあがると舌尖は紅となり、脈は数となります。

 

 

痰火による心悸

 

 

主な症状は時々おこる動悸、胸悶、伴う症状はめまい、煩躁、口の苦み、咳、黄色で粘りけのある痰、色の濃い小便、すっきりでない大便などです。

 

舌や脈は舌苔黄膩、脈滑数となります。

 

 

症状分析

 

 

《心悸、煩躁》

 

痰火が心神に影響するとおこります。

 

《胸悶、咳》

 

痰が胸に滞り気の流れが悪くなるとおこります。

 

《口の苦み》

 

痰火が上にのぼるとおこります。

 

《色の濃い小便、すっきりしない大便》

 

痰火で津液を損傷するとおこります。

 

《舌苔黄膩、脈滑数》

 

痰火の象です。

 

 

血瘀による心悸

 

 

主な症状は心悸不安とたまに起こる心痛、伴う症状は胸悶、唇や爪の甲が青紫になることなどです。

 

舌や脈は舌質紫暗または瘀班があり濇脈または結代となります。

 

 

症状分析

 

 

《心悸不安、心痛》

 

心脈が滞り心を栄養できないとおこります。

 

《胸悶》

 

血瘀気滞となり心陽が制限されるとおこります。

 

《唇や爪の甲の青紫色》

 

脈絡が滞り血行が悪くなるとおこります。

 

《舌質紫暗または瘀斑、濇脈または結代》

 

瘀血停滞による心陽不振の象です。

 

 

中医学による処方

 

 

気虚、血虚、痰火、血瘀によるもので分類分けしています。

 

 

気虚による心悸

 

 

益気安神を行います。

 

処方穴は

 

間使、神門(間使と神門をにより寧心安神をはかります。この2つは心悸、心痛治療の要穴とされています。)

 

心兪、巨闕(兪募配穴により心兪と巨関を配穴し、心気を補います。)などです。

 

すべての治療穴に0.5-1寸直刺、補法。20分間置鍼。置針中3分間ごとに1分間行鍼を行います。

 

 

血虚による心悸

 

 

養血定悸を行います。

 

処方穴は膈兪(膈兪は血会で養血補血の作用があります。)

 

通里(膈兪に通里を配穴すると安神定悸をはかることができます。)、

 

脾兪、足三里(血虚だと後天の本である脾胃の働きが低下しているので、後天を補い健脾をはかるために脾兪、足三里を配穴します。)などです。

 

通里は0.3寸直刺、その他の穴は0.5寸〜1寸直刺、すべて補法。20分間置鍼し行鍼。

 

 

痰火による心悸

 

 

清熱化痰と定悸を行います。

 

処方穴は尺沢、魚際(手太隆肺経の合穴の尺沢に魚際を組み合わせて肺火の清瀉をはかります。)

 

豊隆(豊隆で化痰をはかります。この尺沢、魚際、豊隆で清肺化痰をはかり本治とします。)

 

通里、郄門(通里で止悸、郄門で定悸をはかり、寧心安神を行うことで標治とします。またこの処方は痰火を清瀉する働きと、平喘定悸の働きがあります。)などです。

 

通里は0.5寸直刺、その他の穴は1寸直刺。すべて補法20分間置鍼。

 

 

血瘀による心悸

 

 

活血強心を行います。

 

処方穴は曲沢、少海(心包は心の宮城といわれ、この心経と心包経の合穴である曲沢と少海で強心定悸止痛をはかり、標治とします。)

 

気海(心気虚弱で血のめぐりが悪くなり、心脈が滞り心陽不振となっている場合は気海に灸をして助陽益気をはかります。)

 

血海(活血化痰をはかります。)などです。

 

気海は灸。その他の治療穴は1寸直刺曲沢、少海は補法、血海は瀉法。20分間置鍼。

 

 

その他の療法

 

 

耳針:心、交感。神門、皮質下、小腸

 

軽刺激を与え、置針中に2〜3回捻鍼。1日1回治療し、10回を1クール

 

 

中薬

 

 

《心気虚弱》

 

安神定志丸、柱枝甘草竜骨社湯

 

《血虚》

 

帰脾湯

 

《痰火》

 

温胆湯

 

《血瘀》

 

桃仁紅花煎

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